新しい帯状疱疹予防ワクチンについて

[2022年04月30日]

帯状疱疹は体の一部にピリピリした痛みがあらわれ、続いて同部に赤い発疹が出てくる病気です。痛みは夜も眠れないほどの激痛になることもあります。通常1~2ヶ月でおさまりますが、一部の方は強い痛みがその後もずっと残ってしまいます(帯状疱疹後神経痛と呼びます)。

原因は子供の頃に感染してそのまま体内に潜んでいた水ぼうそうウイルスで、免疫力の低下した時などにウイルスが再活性化すると発症します。50歳代から発症しやすくなり、80歳までに3人に1人がなるといわれています。

最近水ぼうそうウイルスを抑えて帯状疱疹を予防するワクチンが新たに開発されました。他の色々なワクチンと比べてワクチン自体が高価なのですが、効果はたいへん良く、90%以上の発症予防効果があります。特に糖尿病やがんなどの免疫力が低下する持病をお持ちの方、ステロイドなどの免疫抑制剤を服用している方には推奨されます。

2月から当院でも接種を開始しました。対象者は50歳以上の方で、接種は2ヶ月間隔で2回おこないます。費用は1回21600円。あらかじめワクチンを取り寄せる都合上、ご希望の方は事前に予約をしてください。